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Lust und Liebe zu einem Ding macht alle Mühe und Arbeit gering.

多摩動物公園

同じ寮に住んでいる同級生からチケットをいただいたので、これまた同級生のむらえもん氏と一緒に多摩動物公園に行ってきました!

最寄り駅の多摩動物公園駅へは、京王線新宿から直通の急行が1日に数本出ているので、それに乗れば高幡不動駅で乗り換える必要が無く便利です。どうやら近頃がけ崩れが発生したようで、高幡不動多摩動物公園間は徐行運転をする場面もありました。

まずは定番のライオンから。ここでは日本で初めてライオンの放し飼いを実現した所で、その中を走るライオンバスは今年で50周年を迎えたそうです。1人で行くと乗る気がしなかったので、これは好機と360円を払ってライオンバスに乗車。
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ライオンの唾液にまみれたガラス越しなので、ちょっと白っぽくなってしまってます(^_^;) 乗客と目線を合わせるための台の上に写真のような骨が置かれているだけでなく、バスの側面にも肉が付けられているため、ライオンが餌を摂る様子を数十cmの距離で観察することが出来ます。

その後は反時計回りに園内をぐるり。と言っても、上野動物園の約4倍という広大な敷地面積を誇り、上り坂も多かったので、最近運動していない身としてはなかなか辛いものが有ります。なお、たまに動物が放し飼いされていることもあり、中にはクジャクもΣ(゚Д゚)
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そういえば結構不思議がられることが多かったので、ここで檻の消し方について説明しておきます。と言っても、完全に消えるわけではないんですけどね。
ポジショニングとしては、ガラスと同様フェンスに対して直角の向きに立つのが基本です。そして柵と自分との距離は近く、柵と動物の距離は遠くなるようにします。と言っても、相手の動物を動かす訳にはいきませんから、遠くに居る動物を狙うことになります。ですので、ある程度以上の望遠レンズが必要になります。
そして、F値を出来るだけ下げます。これがミソです。察しの良い方はお気付きかもしれませんが、被写界深度(ざっくり言ってしまえばピントの合う範囲)を浅くすることで、柵をボカしてしまうのです。これは中途半端な写真を見れば原理が分かるかと思います。
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フクロウの手前にうっすらとフェンスが写り込んでいるのが分かりますね。この場合ではケージとの間にもう一段柵が有ったため、自分とフェンスとの距離が十分に近くなりませんでした。上に述べた方法でボカせば、素人目には分かりません。慣れた人でも分かるまでには時間がかかります。この記事でも過去の記事でも、どの写真でフェンス越しに撮ったのか、じっくり御覧になってみるのも面白いかと思います。

本題に戻りまして、今度は鷲のケージ。
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いや、まさか飛ぶとは思っていなかった。鷲が飛べるだけのスペースとケージを用意できる動物園なんてそうそう有りません。ちなみに、ふと足元を見やると「宝くじ協会」と書いてあったので、少し納得。今回は時間の都合も有って長く留まることが出来なかったのですが、次に来た時はもう少し粘って飛んでいる所を収めたいものです。

そろそろお腹も空いてきたので昼食。今回は焼きそばとメロンソーダの鉄板メニュー(鉄板だけに)。動物園に来た時はなぜかメロンソーダを飲みたくなるんですよね。
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お次はコアラ館。よくラッコと間違えるのは内緒。まずはネズミカンガルーがお出迎え。
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かなり暗かったため、ISO 3200 1/15秒で撮影しましたが、ブログに使用する分には十分実用の範囲内ですね。焦点距離は150mm(35mm判換算240mm)ですから、レンズの手ブレ補正もよく効いていることが見て取れます。

そしてコアラ。案の定オネム。
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この写真の時だけ少し起きて頭を持ち上げてくれましたが、シャッターが切れると向こう側を向いてまたスヤスヤと眠ってしまいました。ラッキー。

虎さんを見た後はユキヒョウ舎へ。ここが一つの名物なこともあってか、白レンズを構えた猛者達が大量に居て不気味でした。EF400mm F2.8L IS II USMで手持ち撮影してた人も居て、なんだか何でも出来そうな元気が湧いてきたとかこなかったとか。

ユキヒョウを撮影しようとしたら、後ろの方から親子連れの歓声が。見ると、チンパンジーがスカイウォークの真っ最中でした。
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逆光で少し見えにくいですが、親子2匹が連れ立って移動中。

肝心のユキヒョウへ。まずは玄関からこんにちは。お金持ちの家に行ったらお迎えしてくれそうです。石油王かな?
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それからしばらくすると屋外に出てきて、タイヤと戯れてくれました。この一瞬後に撮影陣にドヤ顔を見せつけてくる辺り、狙ってやっているきらいがあります。
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昆虫館に入る前に、オウムの撮影で人だかりが出来ていました。
まずはベニコンゴウインコから。
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デュエット。対照的な目つきが印象的です。これを撮っていたら、近くに居たカップルの女子が「あ〜一眼欲しいなぁ〜」とか言っていたのですが、この後彼は電気屋に直行して購入する羽目になったのでしょうか。周りに一眼を持っていたのは私だけだったので、もし突然の出費をさせちゃってたらなんだか申し訳ないなぁ。
お次はルリコンゴウインコ。
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イケ鳥。顔の向きを考えて右にスペースを取った方が良いかなぁと思ったのですが、どうでしょう?一応真ん中に置いて撮ったのも見てみましたが、やはりこちらの方が自然に感じます。この辺りは『月刊エアライン』の飛行機フォトコンテストの講評からヒントを得ましたが、動物でも同じことが言えそうですね。
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目がテン!……じゃなかった、目が点。色んな表情を見せてくれて面白いですね。購入してからしばらく経つ今でも羽毛の解像感は見ていて気持ちが良いものです。色も綺麗に出ますし。

最後に昆虫館に入りました。と言っても、ここでは蝶の写真しかご紹介しないので、御安心を。
温室に入ると、蝶々が乱れ飛んでいます。どこを見ても蝶々。チョウチョウ。てふてふ。凄い数の蝶です。何千匹居ることやら。
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小さい蝶を撮るので、最短撮影距離ギリギリでの撮影です。ピントも合わせづらいですが、キッチリ指定すればピタリと合焦してくれるのは流石。
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むらえもん氏が後に用事を控えていたのと、雲行きが怪しいこともあって、お土産を買って早めに多摩動物公園を離脱。
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家に着くことにはポツリポツリと雨が降り始め、そのうちに横殴りの雨が降ってきました。早めに帰っておいて正解でしたね。ちなみに駒場は一部で川が出来たようで……。明日の講義は大丈夫なのかしら。