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Lust und Liebe zu einem Ding macht alle Mühe und Arbeit gering.

屋久島旅行を振り返る

さあ、引っ越し前ですが、屋久島旅行の報告を書きたいと思います。長いのでご注意を。

1日目

まずは伊丹空港からANA541便で鹿児島空港へ。到着ロビーのパタパタに感激!しかも動いている所を見られてハッピー!!

そこからはリムジンバスで鹿児島港高速船ターミナルへと向かいます。途中鹿児島市街地を経由するので、バスに乗りながらプチ観光も出来てしまうお得感。路面電車も見られますよ。

この辺りでお昼も近付いて来たので昼食を摂るのですが、高速船ターミナルにはキオスクのようなショップしか無いので、ここから歩いて5分の「ドルフィンポート」という複合商業施設へ。この一角にある"KOOTS GREEN TEA"というカフェで小エビパスタドリンクセットをいただきました。KOOTS GREEN TEA

一服してから再び高速船ターミナルへ移動。ここからジェットフォイル「トッピー3号」に乗船。この日は風が強く波が比較的高かったものの、ジェットフォイルだけあって快適に過ごす事ができました。トッピー

大隅半島や種子島を横目に海上を疾走すること2時間弱、屋久島は宮之浦港へ入港。早速最初の目的地である環境文化村センターへ歩いていったのですが……なんと閉館!以前調べた時は大丈夫だったと思い込んでいただけにショック(´Д` )

気を取り直して、屋久島観光センターでトレッキング用品のレンタル。これは予約もしているので大丈夫(^◇^;)

お土産もここで購入でき、そのうちいくつかの食品は試食もできるのですが、たんかん餅が美味しい!!思わず2箱買っちゃいましたよ。これは本気でオススメです。

それから今回の旅行でずっとお世話になる民宿、海中温泉荘へ。最寄りのバス停である西開墾停へはバスで1時間20分です。到着して道を海へ向かって少し歩くと宿へ到着。20畳超のとっても大きな部屋を用意していただきました!ベランダからは一面、海!鳥も見えましたよ。海中温泉荘からの眺め海中温泉荘からの眺め

晩御飯もとっても豪華で、とても民宿とは思えないもの。美味しくいただきました!今日は風が強かったので、海中温泉はお休みしてそのまま就寝。町が比較的発展した宮之浦や安房とは違って、星がよく見えました。

2日目

朝3時に起床。なぜこんなに早く起きたのかというと、モチロン縄文杉トレッキングに行くから。

眠い目を擦りながら宿の方からお弁当を受け取って出発。海中温泉停からこの縄文杉トレッキングのために1本だけ早朝に出ているバスに乗車。海中温泉停荒川登山バスへと乗り換える屋久杉自然館停に到着すると、そこにはトレッキング装備に身を包んだ方々が既に大勢いらっしゃいました。バスの運転手さんと少しお話させていただいたのですが、この日の前日、つまり3月25日はおよそ300名が縄文杉トレッキングに挑戦したようです。運転手さんは走行中もアナウンスで道中の観光名所の案内をしてくださり、とても勉強になりました。感謝です。

荒川登山バスに揺られること約45分、もうすっかり夜も明けた頃に荒川登山口に到着。ガイドさんと一緒の団体の動きを盗み見しつつ準備運動をしてからトレッキング開始。荒川登山口

全行程の約半分の時間は「トロッコ道」と呼ばれる、以前走っていた安房森林鉄道というトロッコの線路上を歩きます。小杉谷集落跡までは橋以外の部分でレールの間に板が渡されていないので多少は歩きにくいのですが、それは良いとしても橋が怖い!!

怖い橋上の写真の通り、手すりどころか壁も有りません。風が強い日であったら落ちる人もいるのではないか、と思われる位の恐ろしさ。社交ダンスでバランスには自信のある私でも怖い。多分途中で見かけたおばちゃんはもっと怖いと思う。

小杉谷集落跡で朝御飯。おにぎりが美味しい!!特にこの大自然の中で御飯を食べるのってヤミツキになります。鳥の声も聞こえるし、爽やかな風も吹いている。当然頭の中のBGMは谷山浩子の『神様』。この曲はこの日一日中頭の中でループする事になるのでした。

しばらく歩いているとシカを発見。ヤクシカこの鹿はヤクシカというニホンジカの亜種で、主に屋久島に生息しています。そ〜っと横を通りすぎると、あちらもじっとこちらを見つめていました。シカの眼って白目が無いからついつい引き込まれてしまいそうになりますよね。

トロッコ道をずっと進んでいくと、大株歩道入口に到着。ここから先はトイレが無いのでここで済ませます。携帯トイレを持っていればこの先でもスポットが有るので、心配な方は事前に購入されることをオススメします。

そしてここからが本番。本格的な山道に入ります。これまた私はバランスが良いので大分楽に進めたのですが、同行した同級生にはなかなか大変だったようです。やはり十分な事前運動が必要だったようですね。

翁杉倒木である翁杉を過ぎて200mほど進むとウィルソン株に到着。その大きさにビックリ。

写真で見るよりも実際はずっと大きく感じられます。もしこれが江戸時代に伐採されていなければ、縄文杉よりも大きな杉であったとか。確かにこの大きさを見ると納得です。

他の観光客よろしく中へとお邪魔しました。ウィルソン株内部

確かにハート型に見える!このハートの上部の切り込みは、中で出っ張った部分が有るので出来るのですね。株の中にあるお社に安全祈願をしてから再び出発。

次の中継地点である大王杉までは約1.1kmの長丁場。私の場合、岩場を上るのは簡単なのですが、上下を繰り返す階段が大変でした。入試後から敢えて階段を歩くように気を付けておいて良かったです。

そして大王杉に到着。縄文杉が1966年、屋久町観光課長の岩川貞次氏によって発見されるまではこの杉が屋久島最大の杉であったそうですが、なるほどどっしりとした風格のある佇まいで、名前負けするような事はありませんでした。そこからすぐの夫婦杉も上部で枝が繋がっていたり、頂部では高さが揃っていたりと、興味深いポイントが色々と有りますよ。

大王杉を過ぎてすぐの所で再びヤクシカと遭遇。今度はお座り状態。ヤクシカ(お座り)私が立ち上がると慌てて逃げていっちゃいました。驚かさないように立ち上がったつもりなのでちょっと残念。

夫婦杉から25分ほど上り降りを繰り返すと、小さな谷を挟んでデッキが見えた!疲れを忘れて慌てて上る……のは危険なので、落ち着いてゆっくり噛み締めながら上る。混雑を避けるためか上り用と下り用で道が分かれていますが、上り用は少し道が悪いので改善が必要かもしれません。

デッキの階段を一段一段上ると……私は言葉を持ち合わせていないので、震える手で撮った写真だけ貼っておきます。はい。縄文杉

ちょっと失礼して、幹の部分を拡大して撮影してみました。縄文杉拡大

木のように、人間にも年輪が有れば、自分の辿ってきた歴史の重みを感じる事が出来るのかもしれないな、とふと感じました。別に論理的な部分から出た話では全くないのですが、自分は18年をしっかり生きてこられたのだろうか、と考え込んでしまう事が時々有ります。自分なりに色々と頑張ってきたつもりなのですが、いつその頑張りが足りない状態になるとも知れませんからね。今はまだ灘中、東大と「足りている」状態なのですが、大学に入って燃え尽きる、なんて事が無いように、決意を新たにしたのでした。

あとは縄文杉と色んなお話をして、下りの途に就きました。大王杉の辺りでお昼ご飯を食べることに。昼食美味しい!海中温泉荘の女将さんが作ってくださったのですが、特に出し巻き卵が最高でした!

さて、お昼ご飯を食べて一服すると再び下山開始。下りは下りで上りとはまた違った危険が潜んでいるので気を付けなければならないのですが、やはり上りの箇所が少ない分、下りは楽に感じました。下りのトロッコ道はもう見たので単調に感じる、というお話もいくつか聞いていたのですが、上りの時には発見できなかった物を見付けることも有り、特に単調さは感じませんでした。小杉谷集落跡からの板敷きの無い線路と壁の無い橋は最後というだけあってかなり緊張しましたけどね(^◇^;)

無事バスの時間にも間に合い、環境保全のための募金(1口500円)をしてから宿へと帰ってきたのでした。

そして深夜に平内海中温泉へ。海中温泉荘に泊まった目的の一つでもあります。ここに泊まると、身体を洗ってから直ぐに浴衣のまま歩いて行けるのでアクセスは抜群ですからね。灯りが無いので見えづらくは有りましたが、ぬるいという事は無く、しっかりと温まる事が出来ました。他に先客もいらしていて、色んなお話もする事ができました。女性の方もいらっしゃいましたが、特に抵抗は無く入られているようでした。それだけ安心して入れるということなんでしょうね。

3日目

この日はゆっくりと眠る事が出来ました。8:12発のバスに乗って、まずは大川の滝へ。

大川の滝大川の滝は、日本の滝百選にも選ばれた有名な滝で、落差は88mも有ります。よほどの雨で増水していない限りは近くから見る事が出来るのですが、その姿は圧巻。こんな大きな滝を間近で見る事が出来るなんて思ってもみませんでした。屋久島万歳!

お次は栗生橋停から10分ほど歩いたところにある石楠花の森公園へ。屋久島町のサイトに開花情報も載せてくれているので、行くべきか行かざるべきか決めるには便利です。

園内は石楠花以外にも様々な木が生い茂っており、小楊枝川に沿って縦に長い園内を、階段を上り下りしながら楽しむことができます。前日の縄文杉トレッキングで筋肉痛になっていた同級生には少々キツかったようですが(^_^;)

石楠花の森公園から栗生橋停に帰ってきたら、バス停近くの蕎麦屋「松竹」でお昼ご飯にすることに。これは事前にインターネットで見付けたお店なのですが、天丼セットが美味しくて大満足!

栗生橋停からバスにのってこれまたすぐの中間停から中間ガジュマルへ。中間ガジュマルガジュマルは別名「絞め殺しの木」と言われていて、他の木に巻き付いて枯らしてしまうこともあるという木です。見た目も非常にややこしいですね。写真もどこを撮ればよいのやら(;・∀・)

ガジュマルから少し険しい道を上ってフルーツガーデンへ。ひと通り園内の植物の解説をガイドさんがしてくださったあと、屋内でフルーツを試食させてくれます!他にはないジュースやジャム類も色々と揃っているので、グルメな人も満足のいく所だと思いますよ。

4日目

この日は元はと言えば縄文杉トレッキングの予備日。なので屋久杉自然館でノンビリとすることに。

屋久杉自然館屋久杉自然館では屋久杉をはじめとして、小杉谷集落など、屋久島の歴史についても深く紹介されているので、知的感心をお持ちの方は是非こちらへ行くことをオススメします。この一帯には屋久杉自然館の他にも環境省の施設など、色々な施設が有りますよ。

この屋久杉自然館の付属施設であるカフェ「杉の茶屋」で昼食をとる予定だったのですが、改装でお休みだったので、予定を大幅に変更して安房に下ってみることに。屋久島交通バスは昼間は全然出ていないのですが、まつばんだ交通バスは大体1時間ごとに出ています。屋久杉自然館あたりは強いですね、この会社。

安房に下ると、観光ガイドに書いてあったカフェ"Smiley"に行ってみることに。ここのキャラメルプリンパフェを注文してみたのですが、アイスとプリンとの組み合わせが絶妙でとっても美味しかったです。店内の木で出来た生物のオブジェもいい趣味してます!どストライク!!

安房からはバスでトローキの滝を見に行きました。一番近くの展望台は現在工事中で立ち入ることができないのですが、近くのボタニカルリサーチパークという植物園の展望台から全景を眺めることができます。トローキの滝

当初はボタニカルリサーチパークも「ついで」というつもりだったのですが、ここが案外すごい!ボタニカルリサーチパーク最初は屋久杉自然館だけの予定だった日が、とっても充実した一日となったのでした。

5日目

この日は最終日。屋久島から帰るだけの予定だったのですが、海中温泉荘の女将さんのご厚意で千尋の滝を見に行かせていただけることに!屋久島はやはり車での移動でないと不便なので、とってもありがたかったです。いやはや、女将さんには何事にもお世話になり、ありがとうございました。料理もとっても美味しかったです!!千尋の滝

トッピーで鹿児島港に到着し、初日のようにドルフィンポートで昼食。今度は筑豊ラーメンのお店に入ってみました!「昭和(むかし)ラーメン」というものを注文したのですが、しぇからしかのラーメンに似た麺で美味しい!時間があまり無かったので急いで食べざるを得なかったのですが、止まらなかったです。

バスに乗り込み鹿児島空港を目指す段になって気付いたら、桜島が噴火している!桜島噴火実はこの前鉄研旅行で鹿児島を訪れたときもちょうど桜島が噴火したので、私も何か桜島と縁があるのかもしれません。桜島も一度行ってみたいですね。

そして鹿児島空港では2時間ほど展望デッキで飛行機を眺め、伊丹空港へ飛んで神戸に帰ってきたのでした。鹿児島空港

総括

卒業旅行ということで同級生3人で行ったのですが、大変楽しい旅になってよかったです。自分の予定も少し甘かった点はありましたが、結果オーライで大成功に終わり一安心。明日は東京へ引っ越し、新しい生活をスタートさせます。東京大学での生活も、精一杯頑張りたいと思います。